Diversifying Symbiosis 7

建築を創り出す時、周囲の街並にどのように調和するか、溶け込むか、を考えています。

コンセプトある住宅を創るとき、周囲の家々とは異なったデザインとなります。それは周囲の街のコンテクストへ新たな楔を打ち込むようでもありますが、周囲から浮くことなく、街並の一つとして佇んで欲しいと考えます。

「熊本の家」では、内部の吹抜と2階の外部テラスの空間構成と街並の関係を考えました。立方体の白い箱にテラスがヴォイドとして貫入するデザインが風景の一つとなった時、どのようになるかをイメージしました。

白い箱が街並から浮くことなく、その個性を際だたせながらも調和し、共生するイメージを意図しました。

お客様の御要望が「2台分のガレージ」でしたので、ガレージの屋根をメインボリュームの白い箱と一体として設計しました。白い箱に対して、薄い白い板が浮遊しているイメージです。このイメージを形にするために、ガレージ屋根は端部を本体と接続し、支える柱は2本の細い鉄柱とし、屋根が跳ね出す構成としました。

白い直方体の隙間からは、住まい手は1階リビングや2階のテラスから「自分だけの空」を臨むことが出来ます。この「縁取られた空」を風景・街並の一つとして活かしました。

 

白い箱とヴォイド、浮遊する白い板、縁取られた空、という3つの要素による光景が、風景の一つとなっています。