Diversifying Symbiosis 1

設計する際には敷地を詳細に調べ、周囲の環境に出来るだけ馴染むように心がけています。

全ての土地は固有の歴史を持ちます。それらの歴史を掘り下げ、環境と歴史と共生する建築を考えています。

明快なコンセプトを持つ建築を設計すると、その特徴的なファサード・外観は、周辺の風景とは一線を画すことになります。「その場しかない建築」を創り出す一方で、周辺の都市や自然に配慮し、風景に溶け込むようにしたいと考えています。

個人邸においても、スケールが大きな集合住宅などの建築においても同様に考えております。周辺の都市空間や風景に積極的に関わり、出来るだけ風景の一つとして貢献できないか、と思っております。

「石神井公園の集合住宅」においては、周辺の恵まれた自然環境を活かしつつ、これら樹木などの自然と調和させたいと考えました。ルーバーで覆われた中庭は、周辺の自然を柔らかく分節し、接続します。

周囲から最も見える位置にルーバーを配置し、柔らかなイメージとしています。ルーバーの向こうの中庭と孟宗竹は、眺める位置によって見え方が様々に変化します。

余白のような空間と自然を建築内部に創ることで、都市空間と隔絶することなく、ゆるやかにつながる新たな風景を創り出しました。