Flowing Promenades 3

「本棚の家1」において、本棚を柱に見立てて空間をつくり、視線の交錯によって風景が変わることを意図しながら、LDKの内部空間に動きを創りたいと考えました。

本棚の配置を円弧状にしたことは、中心をつくり、柱全体で照明器具のようになる事を意図したと同時に、円弧状の本棚に沿って動くことで空間に変化を与えることを考えました。本棚で本を探すとき、或いはリビングからキッチンへと本棚の前を通って向かう時に、円弧に配置された本棚のルートに沿って動きます。

その時、この本棚の周辺には「見えない道空間」が出来ます。「キッチンとリビングで一体となった空間」という建主の御要望には、本棚の柱をルーバー状にすることで応えつつ、その広場の様な空間のLDKに道の空間を創り出すことを目論みました。

 

多義的な空間を創り出すことは、日々の生活にふくらみを与え、空間に無限の広がりを与えると考えます。