多様なる共生

設計する際には敷地を詳細に調べ、周囲の環境に出来るだけ馴染むように心がけています。

全ての土地は、固有の歴史を持ちます。

それらの歴史を掘り下げ、「環境・歴史と共生する建築」を考えています。

 

明快なコンセプトを持つ建築を設計する時、特徴的なファサード・外観は、周辺の風景とは、一線を画すことになります。

「その場しかない建築」を創り出しながら、周辺の都市や自然に配慮しています。

風景に溶け込む建築を、つくりたいと考えています。

余白のような空間と自然を建築内部に創り、都市空間と隔絶することなく、都市と建築がつながります。

 

リノベーションでは、新旧の空間の対話及び衝突により、新たな空間に刺激が与えられると考えています。

既存の空間を大事にして、リノベーションならではの価値を生み出します。

そして、新たな空間を挿入し、新たな空間と古い空間の相互に、新たな意味が生まれます。

リノベーションで建築に手を加える際には、歴史や空間を継承する姿勢を大事にしたいと思います。

新旧の空間の衝突と対話が、生まれます。

 

集合住宅などを設計する際は、都市や街並に調和するだけでなく、積極的に都市に働きかける集合住宅をつくりたいと考えています。

森を囲むコンクリート打ち放しの壁面に開口を開け、住まい手だけでなく、街からも臨めることが出来ます。

森の樹木の成長・四季折々の変化を、住まい手も街を行き交う人も楽しむことが出来ます。

建築が、自然と共に街の風景の一つになることを意図しています。

 

コンセプトある住宅を創るとき、周囲の家々とは異なったデザインとなります。

それは周囲の街のコンテクストへ、新たな楔を打ち込むようでもあります。

それでもなお、周囲から浮くことなく、街並の一つとして佇んで欲しいと考えます。

 

立方体の白い箱に、テラスがヴォイドとして貫入するデザインの熊本の家。

白い箱が街並から浮くことなく、その個性を際だたせながらも調和、共生するイメージを意図しました。

この「縁取られた空」を、風景・街並の一つとして活かしました。

白い箱とヴォイド・浮遊する白い板・縁取られた空の3つのデザインが新たな風景を生み出し、都市へ関わってゆきます。

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