道空間
集合住宅に足を踏み入れた瞬間に喪失する都市の道の空間。
この道の空間を復権させ、集合住宅の内部に都市から「道の空間」を、引き込みたいと考えています。
階段や共用廊下などの空間を、閉ざされた空間としないで、街に開きたい。
道空間が、建築の内部を巡るように設計しています。
公私の空間を相互浸透させることで、空間を活性化します。
建築の余白の全てに、積極的意味を持たせることを考えています。
自然の変化、光・風の変化によって、空間も変化します。
建築内部の道空間として廊下があります。
廊下を広場・階段と接続し、内部に引き込まれた道空間がつながってゆくように設計しています。
ミコノス島の少し傾斜した階段のある、心地よい道空間。
そんな道空間を「建築の中に作ってみたい」といつも考えています。
集合住宅を設計する際には、自然と建築を積極的な関係づけることを考えています。
広場と道の空間を、集合住宅の内部につくっています。
広場を囲む階段は、自然を楽しむ道空間になります。
そして、広場と立体街路の階段の空間が、相互浸透し、中庭の空間が、小さな宇宙のような広がりを持ちます。
森と階段が立体的に交錯する、広場と道の空間のパブリックスペースを実現しています。
道空間のコンセプトを、比較的小さな建築である住宅においても、創り出したいと考えています。
テラスを広場と捉え、生活がテラスを中心に展開するように考えました。
動線をコンパクトにし、広場であるテラスの周囲に道空間をつくり、2階の各室をつなぎました。
テラスを囲む道の空間では、テラスやトップライトからの様々な光を感じることが出来ます。
住宅内部で部屋から部屋へ移動する経路を、楽しむことのできる「生命ある空間」にしたいと考えました。
吹抜と道空間を関係づけ、道の空間を直線ではなく、テラスを囲む折れ曲がりのある空間としました。
日本古来の祭りを、練り歩くようなイメージです。
住宅において広場と道空間を複合的に展開し、無限の広がりをもつ空間の創出を目論んでいます。
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